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【ポケスリ】ライコウにメインスキルのタネを使うか

過去にもライコウ評価記事を書いたが、イベント間近になり、ライコウに金種ぶっぱするぞ!!と勢い込んでいる人が多そうなので、改めて、私はライコウに金種を使わない寄りで考えているよ、という点に注目してライコウの評価を整理しようと思う。

まずライコウの性能について、過去の記事で分析したことの簡単なおさらい。

  • スキルレベルに応じて線形でエナジーが増える、多くのスキルと同じタイプ
  • ライコウをタップするときに編成を入れ替えるなら、単体で完結したエナジー稼ぎ性能で、エナジーチャージのライバル
  • スキルレベル6で周りのポケモンがLv30でエナチャLv6〜7と同程度のエナジー。Lv55だと約2倍
  • ライコウをタップするとき逐一編成を変えない場合、他のパーティメンバーのパワー次第で性能が変わるサポート性能で、げんきオールがライバル
  • げんきオールとの性能の優劣は明確にはついていない。編成との相性、発動率次第で変わるぐらいの、微妙なライン

ライコウにメインスキルのタネを使うかどうかを考えるときに重要になるファクターのひとつが、ライコウスイクンエンテイは同時に編成できるのかどうか。
特別なポケモンはチームに1体しか編成できない。これが、ライコウは一匹、他の特別なポケモンもそれぞれ一匹で、ライコウスイクンエンテイの同時編成は可能、という風に理解していたが、SNSで、剣盾終盤の伝説1体ルールのような、特別なポケモンという枠から一匹でスイクンエンテイとの同時編成はできないという意味の可能性があるという指摘を見た。
前者だった場合は、チームに2体編成したいポケモンの方が珍しいし、ライコウは性能的に2体編成したいようなポケモンではないので、ほとんどゲーム性には影響がない。特別なポケモンの特別感、世界観のためのルールという感じ。
後者だった場合は、ゲームバランス調整としての意味合いで、イベント後の入手の機会はかなり限られるため、後から入ってきた新規が特別なポケモンの所有数でゲーム進行に差をつけられてしまわないための配慮だと思う。その場合プレイヤーの立場としては、今後枠を争う強い特別なポケモンが実装される可能性があり、メインスキルのタネを使うのは様子を見たほうがいい。

原文はこちら

ライコウは「特別なポケモン」のため、チームに1匹のみ 編成することができます。
※「特別なポケモン」は複数匹仲間にすることができますが、2匹以上、同じチームに編成することはできません。
※すべての「特別なポケモン」は、仲間にした各1匹目の 「せいかく」「サブスキル」が全リサーチャーで同一のも のになります。

本文の「ライコウは(中略)チームに1匹のみ 編成することができます」の文面だけを見れば、「ライコウは」と言っているのだから、ライコウスイクンが同時編成できないなんて説明は一言も言及されていないように見える。
注釈の「「特別なポケモン」は複数匹仲間にすることができますが、2匹以上、同じチームに編成することはできません。」は「「特別なポケモン」は(中略)2匹以上、同じチームに編成することはできません。」という文の構造を見れば、後者でライコウスイクンは同時に編成できないという意味になりそうだが、前半の「複数匹仲間にすることができますが、」を考えると文脈が違って見えてくる。ライコウを複数匹捕まえても、その複数匹のライコウは同時に編成はできませんからね、という注意書きだとするなら、ライコウスイクンの同時編成については言及してないように感じる。

このように、原文を見る限り前者っぽくはありつつも、後者のほうが正直ゲームバランスとしては説得力があるし、初心者にやさしいものになっていて、そうあってほしいなという希望的な気持ちもある。そして、何より、前者だと思い込んでメインスキルのタネを使った後に後者だと判明したときのダメージが大きい。イベント開始までになんらかの形でどちらの意味なのか明言されてほしいところではある。

とはいえ、元々、スイクンエンテイと同時編成できたところで、スイクンエンテイのスキルがおてつだいブーストなのであれば、おてつだいブーストがサポート性能でスキルとくいとの相性も悪いことから、三犬は同時編成するようなポケモンではなく、選択して一匹を育てるような競合する性能になる。あからさまにライコウに使ってくださいとばかりにメインスキルのタネをイベント報酬にしているが、メインスキルのタネの貴重さを思うと、スイクンエンテイの性能がわかるまでライコウにメインスキルのタネを使う判断は難しい。
おてつだいブーストをタップの都度編成を変える運用をする覚悟がある人は、おてつだいブーストがきたことによりエナジーチャージの立場が危うくなったという考え方をするのもアリではあるが、個人的にはその運用を長期的に続けられる自信はないし、具体的な数値が判明し、エナジーチャージの活躍するレベル帯においてエナジーチャージを大幅に超えるような性能ではなさそうだと感じた。また、編成を変えないならげんきオールと比べてすごく強いという感じもしない。今後の特別なポケモンの扱い次第で立ち位置が変わりうるライコウより、評価の見通しが立っているげんきオール、エナジーチャージを優先したいと今のところ思っている。

ライコウにとって向かい風なのが、無進化のスキルとくいの厳しさだ。無進化のスキルとくいは長いことポケスリに実装されておらず、2週間前に実装されたデデンネに続いて、ライコウは2匹目の無進化スキルとくいになる。
無進化のスキルとくいは二重苦を背負っている。ひとつはスキルレベルが進化で上がらないこと、そして、もうひとつが厳選が難しいこと。
デデンネライコウはスキルレベル6までにタネが5つ必要になる。プクリンサーナイトは、メインスキルのタネ3つで済むことを思うと大きな差になる。スキルレベルの上限が開放されたエナジーチャージですら、最低でも1進化するため、ゴルダックとエーフィはライコウと同じ5つ、デンリュウに至ってはライコウより少ない4つでスキルレベル7になる。
スキルレベル上限までタネが5つ必要とされるのは、ゴルダック、エーフィ、ゆめのかけらゲットS組と、ライコウデデンネのみで、これを超えるのはヤミラミのみ。要求されるメインスキルのタネの数はかなり多い部類になる。

この必要数の差は、スキルレベルアップMがあるとより大きく感じる。元々3個必要だったサーナイトプクリンは必要数が1に、4個のデンリュウは2個に、5個のエーフィは3個になる。3と5の差は2倍弱でも、1と3の差になると3倍になり、とても大きく感じるし、ライコウに至ってはスキルレベルアップM個体が手に入る保証は全く無い。
最初に捕まえる個体にスキルレベルアップMがあれば話は簡単だが、そうでない場合、仲間にすること自体難しく、スキルレベルアップMを厳選するどころではない。これが、無進化スキルとくいの二重苦のもう一つになる。デンリュウならスキルレベルアップMが出るまでしつこく厳選し、メインスキルのタネ3つで育てる計画を立てても現実的だが、デデンネをスキルレベルアップMが出るまで厳選するとなったらいつ厳選が終わるか、サブレがいくつ必要なのか検討もつかない。
つまり、デデンネデンリュウを育てようと思ったときに用意の算段をつける必要があるメインスキルのタネの数は、実質デデンネは5個、デンリュウは2個。これが無進化スキルとくいの抱える二重苦でつく差になる。
メインスキルのタネは、プレミアムパスでもイベントや配布がない限り、基本的に一ヶ月に一個しか手に入らない。2ヶ月なら、次のスイクンエンテイイベントまでに間に合うかもしれないが、5ヶ月後にはスイクンエンテイも実装されているはず。
メインスキルレベルの上限の数字だけ見て、育てやすさを判断することはできない。ライコウデデンネを育てるには相当な覚悟がいる。
せめて、最初のライコウにスキルレベルアップMが固定でついていれば、このハンデはかなり埋まるかもしれない。それでもサーナイトプクリンなら、そのサブスキルの枠の分、おてつだいボーナスやスキル確率アップなどの有用なサブスキルがつけられたのに、というハンデは残り、帳消しにはならないが、現実的な感じはしてくる。

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