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【ポケスリ】ヤルキモノvsケッキング

ヤルキモノからケッキングに進化させると、おてスピが遅くなる反面、食材確率とスキル確率が高くなる。進化させるべきかどうかは、スキル発動率が検証され、ウノハナの攻略をはじめる無課金プレイヤーも増えてきた中、最近ホットな話題だと思う。一度進化すると戻せないので、ヤルキモノを抱えたまま悩んでいる人も多いのではないだろうか。
ケッキングのスキル発動率はスキルタイプに匹敵すると言われる反面、ケッキングのメインスキルの食材ゲットSがシャワーズと同じであり、シャワーズの方がスキル発動率も高くおてスピも早いため、きのみSがないとケッキングはシャワーズの劣化になるとも言われている。(きのみや持ってくる食材が異なるので、劣化は言い過ぎだと思うが、強力なライバルであることは確か)

また、エナジーチャージ系スキルは食材ゲットのライバルとなる。一応、食材ゲットのおかげで少し足りなくて作れなかったレシピが作れるようになってエナジーが爆増する可能性もあるが、拾ってくる食材はコントロールできないため、ほとんどの場合は、持ってきた食材は鍋の空き枠を埋めることになると思う。空き枠を埋める食材にはレシピレベルボーナスがかからないため、鍋の空き枠を消費してしまう少々使い勝手の悪いエナジーチャージになる。ちなみにフィールドボーナスは鍋の空き枠食材もエナジーチャージも両方かかる。

wikiエナジーチャージとの比較考察がある。
https://wikiwiki.jp/poke_sleep/%E9%A3%9F%E6%9D%90%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%88

上記の考察ではエナジーチャージS固定と比較されているが、実は期待値はエナジーチャージSランダムの方が高い。
https://wikiwiki.jp/poke_sleep/%E3%82%A8%E3%83%8A%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%B8

ケッキングについて考察したいため、Lv3だけ抜き出してくるとこんな感じ。エナチャMはLv6にして運用する人が多いと思うのでLv6も併記。

エナチャS固定Lv3 785
エナチャSランダムLv3 981.5
食材ゲットSLv3 1500.4(1353)
エナチャMLv3 1726
エナチャMLv6 4546

まず、ヤルキモノとケッキングを比較する前に、どんな個体のヤルキモノとケッキングをヤルキモノと比較するか考えないといけない。
ヤルキモノ側は、きのみSを前提に、おてスピの補正は後で考えることにする。
ケッキング側は、きのみSの有無と、スキルレベルと、2つ考える要素がある。まずは、メインスキルのタネを使う価値があるかどうかを考える。

考察 ケッキングにメインスキルのタネを使うか

スキルタイプのエナチャ族は、エナチャSM問わず、メインスキルレベルを6にすることで、きのみSライチュウを超える、好物きのみに依存しないエナジー稼ぎの旗頭になれるらしい。
ケッキングのスキル発動率がスキルタイプ並に高いため、ケッキングの真価はメインスキルのタネを使うことで発揮される可能性がある。反面、wikiエナジー表によると、食材ゲットSは、エナチャと比べて、スキルレベルを上げることによる獲得エナジーの伸びが相対的に少ない。
メインスキルのタネを使うことを前提とするかどうかによって、サブスキルのスキルレベルアップMを考慮するかどうかも変わってくる。

ケッキングのスキル確率アップMのみ個体の指標をスキルレベル3と6のケッキングで比べてみよう。

ケッキング
きのみエナジー:Lv30 57、Lv50 94
きのみの個数:2
獲得エナジー量:Lv3 1500.4、Lv6 2864.4
スキル発動確率:6.69%
基準お手伝い時間:3800

メインスキルレベル3
Lv30 6.59
Lv50 8.54

メインスキルレベル6
Lv30 9.86
Lv50 11.8

エーフィ
メインスキルレベル6

Lv30時点:13.62
Lv50時点:14.96

エーフィやゴルダックは14台、15台を叩き出しているので、やはりメインスキルのタネは、エナチャスキルとくいに優先して使いたい、という結果と言えそう。
ウノハナの好物きのみのことまで考えたらウノハナではケッキングがエーフィに勝てる可能性はあるのかもしれないが、ウノハナのためだけにメインスキルのタネを使いたくないので、ケッキングにメインスキルのタネはナシ。

ケッキングを最大限活かす個体は?

メインスキルのタネはなしという結論になったことで、ケッキングの個体について考えてみようと思う。
サブスキルひとつだけという縛りで考えるなら、メインスキルレベルアップM、スキル確率アップM、きのみの数Sのみっつを比較してみよう。

スキル確率アップM
Lv30 6.59
Lv50 8.54

メインスキルレベルアップM
Lv30 7.08
Lv50 9.03

きのみの数S
Lv30 7.14
Lv50 10.06

若干きのみの数SがスキルレベルアップMより強く見えるが、実際は食材確率が考慮されておらず、食材を持ってきたときの獲得エナジーの減少はきのみSが圧倒的に大きいため、ケッキングは食材確率がかなり高いことから、おそらく実際に一番強いのはメインスキルレベルアップMだと思う。
つまり、メインスキルのタネを使うほどではないがやはりスキルレベルアップは強いという結論。フレンドレベル10を超えるとスキル確率アップ系がLv10のサブスキルにつくことはないが、スキルレベルアップMならつく可能性がある点も嬉しいところ。スキルレベルアップSにサブ種を使うことも可能。

ケッキングとヤルキモノの比較

きのみS無補正ヤルキモノと、スキルレベルアップMケッキングの比較をしてみよう。カッコ内は好物きのみ(ウノハナ)の場合。

メインスキルLv5ケッキング
Lv30 7.08(10.08) Lv50 9.03(13.98)

きのみSヤルキモノ
Lv30 5.86(11.20) Lv50 9.32(18.14)

好物きのみのフィールドでない数値で見れば戦えている感じ。スキルレベルアップMのサブスキルが開放されていれば低レベルから安定して稼げるケッキングと、Lv50になると真価を発揮する、大器晩成型のヤルキモノという感じ。ナマケロのアメの集めづらさを思うと、好物きのみのフィールドでないならケッキング優勢に思えるが、果たして好物きのみフィールド以外で使うことがあるのかという点が課題。
好物きのみフィールドでは、当然のごとくヤルキモノ優勢。レベルが上がるとその差は開いていく。
一応試算と実際の誤差として、きのみSヤルキモノは、食材を持ってきてしまったとき1回の基礎エナジーの減少が大きい反面、食材確率が低く(ヤルキモノ 20.35% ケッキング33.68%)、またメインスキル確率とレベルも含め食材数が少ないことから、食材が過剰になりにくくレシピレベルボーナスを受けやすいという点がある。
メインスキルLv5ケッキングはその逆で、食材を持ってくる確率が高く、1回の食材を持ってきたことによる食材の基礎エナジーのロスが少なく、パーティのメンバー次第で食材が余ってレシピレベルボーナスを受けられないどころか鍋に入れられず0になるリスクがある。

ウノハナ以外でのケッキングの可能性

きのみS ライチュウ メインスキルLv3
Lv30 8.79 Lv50 12.9

メインスキルLv5ケッキング
Lv30 7.08 Lv50 9.03

低レベルから高エナジーを叩き出せるのがきのみではなくスキルでエナジーを稼ぐケッキングの強みの反面、進化レベルがLv27と高いのも噛み合っていない。
進化したレベルの時点では既にライチュウに抜かれてしまっている。
それでも、序盤で手には入れば、サブの汎用性エナジー稼ぎ頭という道もあったかもしれないが、ナマケロの出現率が低く、厳選、育成が難しいのも、汎用性が高いボケモンは序盤にほしいことと噛み合っていない。
獲得エナジーが、持ってこれる食材をコントロールできない食材ゲットスキルに依存している点も、使い勝手を難しくしている。
必要食材数が30台の料理を作ろうと思ったときに、残る空き枠は10程度しかない。
食材ゲットSはLv3で11個、スキルレベルアップM付きなら17個持ってくるため、貴重なその枠を1回スキルが発動する事にケッキングのメインスキルだけで1〜2回分埋めてしまう。
数値上のステータスは悪くないが、環境と噛み合わない。
ウノハナサラダ週特化のヤルキモノと、汎用性のケッキングで、役割は全く異なるが、アメは食い合ってしまう。
ケッキングに進化させるほどナマケロのアメが集まってきた進行度のプレイヤーなら、欲しいのは、汎用性のケッキングより、ピンポイントでも明確な役割のあるヤルキモノだという状況の方が多いんじゃないかと思う。
たとえ鍋枠が拡張され、食材が余ることを心配しなくてもよくなって、高エナジーの新食材が追加されて食材ゲットのエナジー獲得期待値が上がったとしても、簡単には覆せないエナジーの差がついてしまっている。その頃にはみなさんのお手元のライチュウのレベルも上がっているだろう。
ケッキングがライチュウを押しのけてウノハナ以外でパーティ編成枠を獲得する未来はなさそうに思える。

総評

メインスキルのタネを使ったスキルでのエナジー獲得競争ではエナチャ族に勝てない。ウノハナではきのみSヤルキモノに大幅に引き離されてしまう。メインスキルのタネ不使用の汎用エナジー稼ぎ頭としてはライチュウに獲得エナジーでも使い勝手でも勝てない。
つまり、ケッキングに進化させるのは、かなりナシ寄りだと思った。きのみSナマケロを探しているときに、スキルレベルアップMとスキル確率アップMのような、スキル特化のナマケロがきのみSより先に来てしまったときに、妥協してケッキングに進化させるか、もう少しきのみSを粘ってヤルキモノで使うか悩む、という状況になるかもしれない。
「ケッキングはシャワーズとの差別化のためにきのみS前提」という主張も度々目にするが、数値を見ると、きのみSがついたらそれこそヤルキモノとの差別化ができない。
ケッキングに進化させる選択を検討するのは、きのみSがないナマケロの使い方の妥協案としてのみ、というのが私の印象だった。
注意したいのは、食材確率アップは、ケッキングにとってもマイナスであり、元々の食材確率が高いケッキングにとっての方がむしろ上がり幅が大きく、マイナスが大きい点。ケッキングにする意味があるのはスキル関連サブスキルのみ。