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【ポケスリ】食材とくいのきのみSvs食M、Lv60以降編

このユキカブリの採用候補個体、来週のほのおタイプウィークでアメブーストして育てようと思っていたが、実はもう一つ採用候補個体がいる。
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それがこの、ABBおてスピMきのみSの個体。

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基本的には、きのみSAACフシギバナの使用感から、食材とくいにきのみSは不要だと思っている。ミツを使わない料理の週は、ラピスラズリだったとしても他のポケモンを優先したほうが強く、非適性フィールドではきのみSは邪魔になるばかりでほとんどエナジーにならない

ただしそれは、フシギバナAAC(ミツミツポテト)であり、レベル30で止める前提だからであって、Lv60まで育てて第3食材を開放した暁には、きのみS個体の方が強くなるのではないか?という疑問がある。上記の2体のユキカブリはどちらもABBで、卵要員としてLv60まで育てたい食材構成になっている。

検証1:獲得エナジー比較

実際、ポケスリ攻略さんでシミュレーションした結果が以下。私の持っているサーナイトによる回復込みの数字。

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とりあえずひと目見て、2枚目のきのみS個体の方が総合エナジーが高くなっていることが目を引く。しかし、食材が絡むと、総合エナジーは必ずしも週を通したチーム全体での獲得エナジーとは異なってくる。

まず訂正するべき点として、卵へのレシピボーナスがポケスリ攻略では75個までしか計算されていない。週を通して編成し、余った卵は追加食材にする計算になっている。実際には、卵が余ってきたらユキノオーを外して他のポケモンを編成するため、卵は基本的にすべてレシピに使われる。それを元に計算し直してみると56638エナジー。きのみSの個体より高くなる結果になった。

(計算:とくせんエッグの基礎エナジーは115。フラワーギフトマカロンのボーナスは1.48倍で、レシピレベルボーナスが最大2.71倍。卵1つあたり461エナジー。それを87.67個持ってきて、大成功の期待値1.1714をかけて、卵のエナジーは47368エナジーになる。きのみ、トマト、スキルのエナジーを足すと、56638)

ただ、これもまた、ユキノオー本人の時間あたりのエナジーを意味するものでしかない。使える食材の量には限りがあり、マカロンの場合はカカオもボトルネックになってくる。ずっと編成しっぱなしでは、ユキノオーはフルパワーでは活躍できない。これに編成時間も加味しなければならない。

検証2:編成時間の比較

何の指標を持って強いとするのかの基準は難しいが、今回は以下の条件で考えてみようと思う。

  1. 卵を100個集めたいとする
  2. 100個集めるのに必要な編成時間を計算する
  3. 必要な編成時間の差だけ、きのみとくいやエナジーチャージを編成できる時間が増える
  4. どちらの方がトータルのきのみとエナジーチャージのエナジーが高くなるか考える

「きのみS食材とくいで、食材をゆっくり集めながらきのみエナジーも同時並行で稼いでいく」vs「食材担当とエナジー担当それぞれ特化してバトンタッチする」の構図となる。

結果

きのみSユキノオーLv30 27087.2844 (約4日) vs 食材ユキノオーLv30(約2.8) + 残り約1.2日

きのみSユキノオーLv55 46040.93882 (約3.9日) vs 食材ユキノオーLv55(約2.7) + 残り約1.2日

きのみSユキノオーLv60 28390.33079 (約2.1日) vs 食材ユキノオーLv60(約1.4) + 残り約0.7日

計算に使ったスプレッドシート

総じて、同レベル帯で比較すると、きのみS食材とくいは、食材特化食材とくい+好物きのみとくいよりは弱く、エナジーチャージや非好物きのみとくいよりは強いと言えそう。好物きのみのライチュウレベルの個体を2体3体用意するのは大変だと思うので、この結果から見るとかなりきのみS食材とくいは強いと言えそう。

ただ、この計算は、たまごがボトルネックにならないことを前提にしている。もし、きのみS個体を採用した結果卵がボトルネックになることがあれば、他の食材を活かす機会も失う可能性がある。

検証3:卵がボトルネックの場合

卵とカカオのどちらがボトルネックになるのかは、かなり微妙なラインになっている。カメックスの方がユキノオーより育てやすいため、早くLv60に到達する可能性が高いし、カカオはナイトキャップピカチュウも、1日8個ほど持ってくる。エナジーチャージ枠がゴルダックなら、ゴルダックもカカオを持ってくる。ただ、卵はデンリュウも持ってくる。このへんは、手持ち次第でかなり入れ替わるところ。

仮に卵がボトルネックだったとしよう。その場合のエナジーの計算は、検証1とも検証2とも異なってくる。その場合、極端なことを言えば、卵25個で37490エナジー、卵ひとつあたり1500エナジーで計算しなければならない。モーモーミルクはカカオ要員にカメックスを採用するなら余るため、カカオ用にはカメックス、ミツ用にはフシギバナを編成するとして、マカロンで稼げるエナジーの差から、代わりにデンリュウの編成時間を増やせる分のエナジーを引いてみた。

  • 全Lv60 +105,590.64
  • 全Lv30 +62,066.12
  • 食材Lv30 他Lv55 +8,664.04

すべての計算においてプラス(食材特化の方が高い)という結果になった。

結論

きのみSと食材特化のどちらがエナジー的に得になるかは、様々な条件により異なってくる。

  1. 食材とくいをLv30で止め、きのみとくいを育てることを優先する場合→食材特化型が強め
  2. 食材とくいのレベルも上げていく場合→その食材がボトルネックにならないならきのみS、なるなら食材特化が強い

きのみSの選択をする場合「急に要求数の多いつよつよ料理が来たら後悔するかも」というリスクは常に抱えることにはなる。

ただ、たとえば、れんごくコーンキーマカレーを意識してAAAのバンギラスを厳選する場合などは、AAAバンギラスのジンジャーの数はとんでもなく多いため、基本的にはきのみSは強いと言ってよさそう。Lv41前後は検証2の条件でのちょうどプラスマイナスの分岐点相当のレベルになるため、Lv60まで上げることがとてつもなく大変だということを含めても、十分強いと言えそう。ジンジャー30個とかのレシピが来たとしても、Lv60まで育てば食材確率無補正でも対応できる圏内になる。

初代御三家とカイリューバンギラスのAAAに関しては、食材確率無補正でもヒーラー込みで食材数が80を超えるポケモンが多い。新追加レシピへの対応の構えをどれだけ予期するか次第ではありつつ、80に更に食材確率補正までつけたら食材数が流石に過剰で余る感じがするので、この辺のポケモンはきのみSはかなり視野に入るかもしれない。

逆に、れんごくコーンキーマカレーのハーブ要員としてのゲンガーの厳選を考えるような場合は、一番ボトルネックとなる食材であることがはっきり見えているため、きのみSより食材確率を優先した方がよさそう。

今回のフラワーギフトマカロンユキノオーカメックスのような、どちらがボトルネックになるかわからない例は、悩ましい。ただし、食Mカメックス&食MユキノオーvsきのみSカメックス&きのみSユキノオーなら、食Mチームの方が強くなる。それを考えると私は食材確率推したくはあるが、逆に、きのみSの方が相方の性能に左右されず自立して安定したエナジーが稼げるという考え方の人もいるかもしれない。