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Googleってどんな仕事するの?

よくある質問シリーズです。  

Googleで実際どんな仕事するの?について  

 

端的に言うなら、コンフィデンシャルがあるので、言えることはなにもありません。  

一般論で言うなら、私はSearchチームとAdsチームでインターンをして、ビッグデータ解析とか機械学習とか、そういう感じのことをやっていました。  

雑にいってしまえば、コンピュータサイエンス分野でよくある機械学習系の研究とやってることはほぼ同じだと思います。  

機械学習、これに使えるんじゃね?みたいなアイディアがあり、学習させてみて、うまくいったかどうかを論文にする、みたいなの、よくありますよね。  

ああいう感じです。  

なんと、私は機械学習エンジニアだったんでしょうか。  

機械学習エンジニアになるつもりはなかったんだけどな。 

巡り合わせとは数奇なものですね。  

 

 

チームによって全然やってることは違います。  

どんなチームがあるのかどこまで話していいのかよくわからないので、一般的なふわっとしたことだけ書きます。  

各種Google製品の開発の仕事もありますが、大部分はもっと外部からは見えにくい仕事です。  

エンジニアが使うためのツールを開発するチームがたくさんあります。  

一例としては、 

TensorFlowでしょうか。  

Google Testをご存じの人はいますかね。  

こういったものもGoogle開発なので、開発してる人たちがGoogleにいます。  

当たり前ですね。  

他に参考になるものとしては、Googleの採用サイトに多少は業務内容が書いてあるかもしれません。  

 

コンフィデンシャルが多く、なかなか情報発信しにくいことに加え、たとえコンフィデンシャルがなかったとしても、プロジェクトを理解するために要求される社内独自概念の前提知識がとても多く、説明しようにも説明しにくいのがGoogleのお仕事です。  

こういったGoogleでの仕事内容が外部に伝わりにくいという状況を問題だと思っている社員さんもいるようで、積極的に少しでも公開できる内容を見つけて公開している社員さんもいらっしゃいます。  

そういったものへのポインタを置いておきます。  

Chromeチームのインターン  

Chromeでのインターン生活を振り返る - momologue

Searchチームの社員  

まきの たかき on Twitter: "検索ランキングでも話せるお仕事やりました! 東京オフィス勤務時ににモバイル検索のランキングのアップデートを担当しました。公式ブログでも署名してます。 https://t.co/K5WVfjGCzU… "

 

以前社員さんが仕事内容を説明するイベントを行っていたようです。  

このイベント自体は終わってしまっていますが、フォローしておけばまた似たようないべんとがあるかもしれません。  

Tsutomu Ohkura on Twitter: "「Googleの人は何の仕事しているのか分からない!」「え?東京にも人がいるの?」「そもそもおおくらは仕事してるの?」といった疑問に答えるべく、検索チームのお仕事紹介イベントを企画しました。2/22(日本語)と3/1(英語)の夜です。 https://t.co/wx4XAL6as0"

Googleインターンってどうやっていくの?

これもめちゃくちゃ何度も聞かれるのでまとめておきます。  

 

まず、Googleのエンジニアインターンは大まかにSTEPとSWEの二種類です。(2019年4月時点私の知ってる範囲で)   

他にもあるかもしれません。  

STEPはマイノリティ向けで、就職までのステップも多いです。  

多くの人はSWEに応募すると思うのでSWE前提で話します。  

 

4月頃になると、応募フォームがオープンします。  

オープンしてる時期だけページが存在します。  

それ以外の時期に検索しても結果に出てきません。  

通知設定もできるので通知設定しておくことをオススメします。  

 

そしてレジュメを提出します。  

レジュメの書き方は、過去にまとめてあります。  

英語で書きましょう。  

テンプレを見ながら書けばいいと思います。  

「resume template」とかで検索すれば出ると思いますが、私はこれを使いました。  

住所氏名大学応募職種等はおそらく不要です。  

過去に関わったプロジェクトや、スキル、資格、その他応募要項に記載されていた要求事項に関連する事柄だけ書けばいいです。  

Google社員やインターン経験者に知り合いがいれば推薦を書いてもらえます。  

書いてもらっても要求されるハードルが下がることはないそうです。 

書類をより丁寧に読んでもらえる、ぐらいのイメージだと思います。  

 

書類審査に受かったらコーディング面接をします。  

技術的知識、コミュニケーション能力、コーディング能力等を見られます。  

志望動機や研究内容等、技術と関係のない質問はありません。  

何人かの面接官と行うことになると思います。  

たぶん二人かな?  

基本思想として、面接官は受験者のよさを引き出すべき、というものがあります。  

いろんな角度から、いいところを見つけようと質問をしてくれるので、ひとつふたつうまく答えられなくても気にする必要はありません。  

加点方式だそうです。  

 

面接官に細かいやり方は委ねられていますが、大まかには、競技プログラミングっぽい感じに問題が与えられます。  

ただし、問題の定義が不完全な場合が多いです。  

受験者は面接官とコミュニケーションを取りながら、問題を解きます。 

必要な情報を整理し、不足があれば聞き出し、自分の考えをわかりやすく面接官に説明することが求められます。  

最終的にはホワイトボードに答えのプログラムを書くことになりますが、書いたコードだけでなく、その過程のコミュニケーションも評価対象です。   

言語は選択できます。  

C++javaPython、Goとかだったかな?  

忘れた。  

ちゃんと自分で確認してください。  

 

コーディング面接に受かればプロセスはおおむね終了、書類仕事を経ていざインターンに参加です。  

今年の募集はこれからですから、是非応募してみてはいかがでしょうか。  

 

数学科ってすごいんでしょ?(情報系向け)

情報系の人間に学科何?って聞かれると必ず似たような質問をされてめんどくさくなったのでまとめます。  

 

Q. 数学科?こわっ  

A. 数学科のほとんどの人間はTeXも書けません。  

分野が違うため競合にはなりません。  

情報分野で「数学出身だ」と注目されるほど存在感を残せる時点で強いという生存バイアスだと思います。  

 

Q. TeXも書けないって言ったって、いざプログラミングをはじめたらすぐできるようになるんでしょう?  

A. 人によります。 

数学科にもプログラミングの授業がありますが、リストのfor文での検索も書けない人もいます。

 

Q. なんの研究してるんですか?  

A. 学部時代は数学基礎論、院ではHaskell圏論をやっています。  

うちの数学科は特殊でコンピューターサイエンスも扱ってるってだけで、普通他の数学科ではHaskellはやってないと思います。

 

Q. 数学の研究……卒論とか修論とかあるんですよね?新規性の発見の余地なんてあるんですか?  

A. 普通ないです。 

卒論はない研究室が多いです。 

修論は既存の本や証明をわかりやすくまとめなおしたりすることでお茶を濁します。  

新規性のある論文は、独自の指標を自分で定義してその指標の性質をまとめる、といった内容のものが多いと聞いたことがあります。  

私の研究室の先輩の修論HaskellGUIライブラリの改良でした。  

 

Q. 研究テーマはなんですか?  

A. まだ決まってません。 

数学の研究は実験による物理的な時間の拘束がないため、工学とは感覚が全然違うと思います。  

テーマ決めがメインで、テーマが決まれば論文自体にはあまり時間をかけないのが通例のようです。  

 

Q. 自分も数学やった方がいいですか?やはり原理を理解していた方がいいですよね  

A. 統計、確率論、機械学習一通りやりましたが、確率論の知識がDLに活きたという実感はありません。  

何事も知らないよりは知っていた方がいいだろうとは思いますが、他にも知っていた方がいいであろうことはたくさんあると思いますし、数学は学習コストが高いだろうと思うので、優先順位が特別高いとは思いません。  

抽象的な論理を扱う現実から解離した思考実験の感覚が楽しいと思えるなら趣味としてやってればいつか役に立つかもね、ぐらいだと思います。  

 

Q. 数学ってどうやって勉強するんですか?  

A. 基本本を読んで問題演習をします。

 

Q. 我々はコードを書いて理解を確認しますが、それに対応する勉強法は数学にありますか?  

A. 具体例を考えることがそれに相当すると思います

 

Q. Haskellの研究って何するんですか?

A. 研究室の先輩はGUIライブラリの開発をしていました。  

私はもう少し数学寄りのHaskell圏論的性質についてになる予定ですがまだ決まってません。  

 

Q. 数学基礎論ってなんですか?  

A.  数学基礎論は大きなくくりで、その中に集合論や数理論理学を含みます。 

集合論は、0をΦ、1を{Φ}、2を{Φ, {Φ}}と定義したりとか、アレフワン(連続濃度)は2^アレフゼロ(離散濃度)とかそういう話をするやつです。  

数理論理学は、不確定性原理とか、Coqとか、ああいうやつです。  

三段論法をカット除去により証明するとか、なんかああいう感じのやつ。  

 

Q. なんでソフトウェア開発やってるんですか?研究と関係あるんですか?  

A. 趣味です。  

研究とは関係ありません。  

学科でもほとんどやってません。  

サークルで教わりました。

 

Q. なんでセキュリティのアルバイトやってるんですか?研究と関係あるんですか?  

A. なんでやってるんでしょうね……成り行き、といいますか……。  

少なくとも研究とは関係ありません。  

ノリでIPAのセキュスペ(今は名前変わりましたね)を取ったら、ちょうどいいタイミングで大学でセキュリティバグハンティングコンテストをやってて。  

基本稼働中の学内向けWebサービスペネトレーションテストしてレポートを書くんですけど、なんか優勝しちゃって。  

バイト探すときに、コンビニバイトなんて自分にはできそうにないし、そのときの審査員だった先生に連絡とってバイト紹介してくださいとお願いしたらそのまま雇われました。  

 

Q. 優勝!すごいですね  

A. そもそも参加者数も少なくて、参加した人も時間がなくてまともにレポートの形になってない人が大半だったようです。  

まともにレポートを出したら優勝しました。  

ちなみにOWASP ZAPというソフトウェアを使って攻撃したのですが、ログイン機能のところを攻撃したらしばらくアカウントがロックされました。  

今回のコンテストは参加者は特別に許可を与えられた形で、普段は稼働中の学内サービスに試しに攻撃したら犯罪になるのでZAPで攻撃は試さないでくださいね。  

試すなら、学内サービスではなく、バグを報告したら賞金がもらえるタイプのサイトを攻撃してください。

数学科って何するの?(一般向け)

数学科って何するの?ってめちゃくちゃ聞かれます。  

美容院行ったときとか、親戚とあったときとか。  

新しい人と出会ったときは「大学生?専攻は?ええー、数学科?」からはじまって、  

その次に来るのは「自分分数もわかんないから尊敬しちゃうー」か「自分数学嫌い。よくできるね」か「数学勉強するって何するの?」か「じゃあお釣り計算してよ」か  

もういい加減毎度同じ解答をするのも飽きたので、次聞かれたとかのためにブログにまとめておきます。  

これは私個人の話です、他の数学専攻の人のことは知りません。  

 

Q. 自分ほんと計算できなくて、尊敬しちゃう  

A. 私も計算なんてしてません

 

Q. 頭いいんだね  

A. 頭いいの意味は幅が広いのでなんとも答えかねます

 

Q. その言い回しがもう頭いいもん  

A. 黙れこの話はしたくないって言ってるんだ

 

Q. 女性少ないんじゃない?  

A. 40人中女子は4人です。電子電気工学科よりは多いです。

 

Q. 女の子少ないんじゃ、モテるでしょ  

A. 実際のところ学科の人とはろくに話したこともありません

 

Q. えー、話したいと思ってる人いっぱいいるんじゃない?   

A. 黙れ知るかそんなん 

セクハラで上司に報告するぞ

 

Q. 数字に強いんだね  

A. 強くないです。数学の勉強してて具体的な数字なんて0と1しかでてきません

 

Q. 数学の勉強って何するの?  

A. 私は論理学をやっていました。 

例えば、二つの点を結ぶ直線はひとつに決まる、と習ったと思います。 

紙の上に二つ点が書いてあって、それに定規をあてがうと定規はぴったり固定される、と。  

実はこれはいつでも成立するわけではありません。  

地球儀上で糸をピンと張って、南極と北極を結ぶ線はたくさんあります。 

東京を通ることもできるし、ロンドンを通ることもできます。  

その世界でなにが論理的に「正しい」のかは世界によって異なるのです。  

どんな世界ではどんなことがらが「正しく」なるのかを客観的に見比べるのが論理学と呼ばれる分野です。  

一見哲学のようですが、数学の一分野とされています。  

 

Q. 麻雀の確率とか計算しちゃうんですか  

A. 計算は苦手なので麻雀は適当にうちます

 

Q. お釣りの計算してよ  

A. 計算は苦手なので電卓でやってください

 

Q. このパズル解いて  

A. パズルそんな好きじゃないです

 

Q. 数独解いて  

A. 数独好きじゃないです

 

Q. 将来は学者だね  

A. 卒業後はプログラマーになります

 

Q. 将来はノーベル賞だね 

A. ノーベル賞に数学はありません

 

Q. 将来はフィールズ賞だね  

A. 卒業後はプログラマーになります

 

Q. ABC予想とか解くの?  

A. そんなのはごく一部です。私はABC予想の内容もろくに知りません。

 

Q. 数学嫌い  

A. 人それぞれ好みは違うので好きにすればいいと思います

 

Q. なんで数学科に進もうと思ったの?  

A. 数学が好きだったからです

 

Q. 数学の何が好きなの?  

A. 人間他人の趣味は理解できないこともあるんです。 

自分が理解できない趣味だからって質問攻めにしないでそっとしておいてください。  

 

Q. 数学科って卒業後どんなところに就職するの?  

A. 学部卒は半分が中高の先生や公務員です。 

残りの半分や院卒は論理的思考力を買われてメーカーなどに就職してプログラマーやSEになったりします。  

保険会社は統計の専門家(アクチュアリーと呼ばれる)を雇う義務があるので、保険会社に就職する人もいます。  

銀行って場合もあります。  

 

Q. 天才だね  

A. 天才の意味は幅広いのでこたえかねます

 

Q. 変人多い?  

A. 会話中目が合わない人や話しかけても返事がない人はいます。  

なにを変人と呼ぶか次第です。

 

Q. コミュ障多い?
A. 会話中目が合わない人や話しかけても返事がない人はいます。  

ぶっちゃけコミュ障だと思います。  

 

 

一言言わせてください。  

理解できないなら最初から聞くな。  

質問しておいてこっちが真面目に答えたら変人扱いするのやめろ。  

二度とその美容院行かないぞ。  

宇宙人じゃなくて人間なんで。  

私が宇宙人なんじゃなくてお前の知ってる世界が狭すぎるだけなんだよ。  

お前なんてインドのマックで突然「一緒に踊ろう」と祭に連れ出されて蛇のダンスを踊らされてしまえ、ばかやろー。  

 

以上です。

ポケモンコレクター沼の深淵

ポケモン交換掲示板というものがある。  

その名の通りポケモン交換をするために人が出会う掲示板だ。

高いワインや高いガンダムプラモ、高いカードに恐ろしい値段がつくように、ポケモン交換掲示板でも、プレミアのつくポケモンというのがいる。  

ラッキーとかミニリュウとか、そういう「すぐ逃げるからなかなか捕まえられない」ポケモンたちや、ミュウやジラーチのような、映画前売り券限定特典ポケモンが珍しいのはご存知の方も多いだろう。  

しかし、そういう次元ではなく、ミニリュウやミュウを何体積んでも交換してもらえない、ポケモンコレクターであれば誰もが憧れる激レアポケモンたちというのがいるのだ。  

そして、ときにそれらは、人を犯罪に走らせる。 

改造で偽装したものを交換掲示板で高値で売り付ける人達が現れ、改造産か本物かを確かめてくれ、なんて依頼が掲示板で飛び交う。 

ポケモン界のそういった呪いの宝石たちを紹介しようと思う。  

 

先に断っておくと、私がポケモン交換掲示板に出入りしていたのは2013年あたりの、BWからXYへの移行期で、この記事はその時期の情報に基づいている。  

現在は全く様子が変わっている可能性もあるので、少なくとも昔はこうだったんだ、と思って読んでほしい。  

 

ポケモン交換掲示板は、純正品のポケモンはまず出回らない。  

取引の対象になるのは、乱数産、コピー産、改造産だ。  

 

乱数産とは、本体時間を調整することで疑似乱数をコントロールする乱数調整で強い個体になるように調整されたポケモンのことだ。  

疑似乱数の初期シードが本体やソフトごとに異なるため、疑似乱数を再現するソフトウェアを使っていいシードを探す。  

この疑似乱数を再現するソフトウェアを作った人は、ゲームを解析して作ったはずなので、著作権法違反である。  

そのソフトウェアを使って乱数調整をすることは、私の知ってる範囲では法律では規制されていないが、違法に作られたソフトウェアを使う以上グレーゾーンには違いない。  

 

コピー産は、主に乱数産や貴重なポケモンをバックアップ技術を使ってコピーしたもの指すことが多い。  

ゲームデータを吸い出してバックアップをすることは合法ということになっている。  

ただ、吸出しは違法な改造にもよく応用される技術であり、コピーもゲームを改造はしていないものの本来意図した用途とは異なることは間違いない。  

 

改造は、なにせ違法なので、詳しい技術はまっとうに利用している範囲だとわからないものの、違法だという共通認識を持たれている。  

改造産を取引する改造隔離掲示板もあったが、多くの善良なユーザーにとっては改造産は騙されて掴まされる爆弾のようなものだった。  

 

まず、一回のプレイで一体しか手に入らないポケモンたちは掲示板ではコピーしか出回らない。  

誰もそんな怪しい掲示板の見ず知らずの人間のために、うちのかわいいポケモンを手放したりはしたくない。  

自分で手に入れたポケモンのコピーであれば自家産と呼ばれて泊がつくが、多くのコピーポケモンは、売りに出している持ち主自体誰かからコピーをもらってきたものであることが多い。  

ひどいときは、コピーすら自分では手を染めずに誰かに外注している場合もある。  

もはや交換というより小売店の様相である。  

 

これから話すポケモンたちは、そういった世界で取引されているコピーが前提のポケモンたちだ。  

コピーすら手に入れられなくて渇望するプレイヤーが続出し、その挙げ句改造に走らせるようなポケモンたちである。  

悪い人がいるもので、簡単に誰でも改造ポケモンを作れるツールというのが、定期的に流行るのだ。  

どうしても手に入らない憧れのポケモンを、簡単に作れる、バレない、となれば手を出してしまう人も多かろう。  

 

違法なツールを作る人が、まともに善意でツールを提供してくれるわけがない。  

どんなウィルスを仕込まれるか、どんな犯罪ターゲットリストに追加されるかわかったものではないので、これを読んだ読者には憧れのポケモンを作れるツールと出会っても使わないでほしい。  

 

コレクター以外のポケモンプレイヤーにも有名なのは、映画前売り券限定配布の零度スイクンだろう。  

スイクンは金銀世代の準伝説ポケモンで、これ自体は普通のポケモンに比べれば捕獲が難しいものの、プレイしていれば誰でも手に入れるチャンスのあるものだ。  

この限定配布の通称零度スイクンの特殊なところは、通常プレイでは覚えない技、ぜったいれいどを覚えていることだ。  

これがめっぽう強い。  

どんな敵であろうと3割の確率で瀕死にする技で、期待値的には三回撃てれば一体倒せることになる。 

一体で一体倒せば勝てることを考えたら、四回撃てれば有利に立てる。 

もともとスイクンは耐久能力が高く、タイプ相性も弱点が少なくて、スイクンを3ターンで倒すのは至難の技だ。  

ポケモンバトルの基本は、お互いに有利なタイプを押し付けるサイクルだ。 

交換で有利なポケモンを出し、相手が有利なポケモンに交換してきたら、またこちらも有利なポケモンに交換する、というサイクルを繰り返す。 

交換際に交換先のポケモンに一発食らわせられるので、その交換際のダメージを蓄積し、どちらが先に耐えられなくなるかの勝負になる。  

零度スイクンはこの法則を無視して、不利なはずの相手に等しくプレッシャーをかけてくる。

どんな敵であろうと等しく確率で瀕死にするから、スイクンを出してきたと思って、水タイプのスイクンに有利な草タイプを出そう、と思うと、交換際に「ぜったいれいど」が飛んできてノックアウトされる可能性がある。

スイクンに不利な一体が倒されることと、本来ならスイクンに有利でスイクンを倒す役割を持つはずのポケモンが倒されることはまったく重みが異なる。

ポケモンバトルは3vs3だから、残りの2体に自分の手持ちに他にスイクンに有利なポケモンが残ってなくて、ぜったいれいどが決まった瞬間に負け確定なんてことがざらに起こる。  

悪魔のような性能を誇ることがおわかりいただけただろうか。 

ランキング上位に入るには零度スイクン前提なんてレベルで大流行したこともあった。 

それだけ強くて需要があるのに、こいつが期間限定の配布もので、映画前売り券を買わないと手に入らなかったのだ。  

ポケモンが同じ種類でも個体ごとに強さが異なり、廃人は厳選するというのは有名な話だと思う。 

零度スイクンにも個体差がある。  

ぜったいれいどを覚えた乱数産の強いのスイクンを持っている人は、まさに勝者、誰もが憧れるリムジンで登校してくるブルジョワジーだった。  

 

しかし、実はこの零度スイクンは、需要は高いが入手難易度としては映画前売り配布なので、貴重なポケモンの中では比較的手に入れやすい部類に入る。  

レートで言えば、二体か三体乱数をしてあげれば、コピー産零度スイクンで交換してもらえる感じだ。  

強さとか抜きにして、貴重さという点において本当にプレミアがつくポケモンたちは別にいる。 

これらは、対人戦だけやっている人たちは興味を示さないが、コレクターたちの間で高値がつくポケモンだ。  

その代表的なものが、XD産と呼ばれるポケモンたちだ。  

 

実はポケモンシリーズには、ゲームキューブポケモンコロシアムという番外編シリーズがあった。  

そして、そのポケモンコロシアムで捕まえたポケモンは、通常のポケモンシリーズに連れてくることができた。  

最初に出たポケモンコロシアムポケモンたちは、通常プレイで手に入るものとあまり差がなかったのだが、続編で出たポケモンコロシアムXDで捕まえたポケモンたちは、通常プレイでは覚えない技を覚えていた。  

こいつらが、XD産と呼ばれる、当時のコレクター達にとって一番価値の高いダイヤモンドだ。  

うたうを覚えたガラガラ、トライアタックを覚えたトゲピーなどなど。


どれだけ貴重かというと、そもそもゲームキューブポケモンコロシアムXDと、通常のポケモンシリーズとの通信環境を持っていなければ手に入らないのに加えて、このコロシアムシリーズ、通常のポケモンよりプレイ難易度がめちゃくちゃ高い。  

野生のポケモンがいないので、レベル上げができない。  

そして、モンスターボールを投げたときの捕獲率が、通常のポケモンシリーズと比べて異常に低く設定されている。  

珍しいポケモンを狙わずとも、普通にクリアするだけで難しい。  

厳選云々以前に、そもそも捕獲できないのだ。  

手に入るモンスターボールの数も限られているから、サンダーを狙って粘りすぎてボールが尽きてゲームが詰むとか、そもそも捕まえる以前にこっちが瀕死になって負けるとか、そんな事態がざらに起こる。  

 

そして、捕獲できても強い個体だとは限らない。  

XDは乱数が解明されていないので、厳選するしかない。  

そしてなんと、厳選を鬼畜にするでかい要素として、セーブポイントがかぎられている。  

フィールドのどこでもセーブできるわけではない。  

つまり、捕まえてみて個体値がよくなかったからやりなおし、となったら、セーブポイント地点からやりなおさないといけない。  

四天王のボスが使うポケモンを厳選したかったら、四天王戦を最初からやりなおさないといけない。  

非現実的だ。   

一周何時間もかかる気を張りつめっぱなしの 作業を、何百週何千周もすることを考えたら、拷問か修行かのようである。  

そしてその結果手に入るのがたかだか技がひとつ違うだけのポケモンである。  

なんのために生きているんだかわからなくなってくるが、それでもやっぱりXD産ポケモンは、コレクターにとってはそれだけの価値があるきらめく宝石に見えるのだ。  

入手が拷問だからこそ価値があり、その価値を求めて拷問を受けるのだから、もはや拷問そのものが価値を生んでいるといってもいい。  

いい個体が出るかは完全に運なので、次こそはいい個体が出るかもしれない、と希望をかけて繰り返すのである。  

時間はドブに捨てることになるが、パチンコに金を溶かすことに比べたら、ゲームキューブとXD代しかかかってない分マシかもしれない。  

 

XD産の一番人気はきんぞくおんサンダーだ。  

XD産がダイヤモンドなら、金属音サンダーは45カラットのダイヤモンドだ。  

まさに呪いの宝石。  

 

きんぞくおんを覚えたサンダーが、通常のサンダーより強いのかは微妙だと私は思う。  

きんぞくおんは相手の特殊防御力下げる技で、相手が交換するまでその相手には特殊攻撃が二倍のダメージが入るようになる技だ。  

確かにサンダーは特殊攻撃の強いポケモンなので、相性はいいが、きんぞくおんは相手が交換してしまえばそれでおしまいだ。  

きんぞくおんを覚えるポケモンは他にもいるが、普通ポケモンバトルで使われる技ではない。  

それでも、XD産ポケモンの中で、特別捕獲が難しくサンダー自体が強いポケモンなので、交換レートに高値がつき、滅多なことでは交換してもらえない。    

コピーであっても、自家乱数産コピー零度スイクンの二倍ぐらいの価値はつくだろう。 

自家ではない人からもらってきたポケモンの場合は何体積んでも相手にしてもらえない。   

もはや、勝負に勝つために貴重なポケモンを集めているのではない。  

貴重なポケモンを自慢するために勝負をしている。  

いや、もはやこういったポケモンを集めている人たちはバトルすらしてないだろう。  

きっと強い、といつか戦われたときのことを夢見て、ポケモンボックスに眠らせているのだ。  

もはや実際に強いかは関係ない。  

強そうで夢を見せてくれることが大事なのだ。  

 

ポケモンにはめざめるパワーという、個体によってタイプの異なる技がある。 

個体を厳選すれば好きなタイプを狙えるので、特殊攻撃アタッカーには人気の技だ。  

特にサンダーはステータスが高いのに他の攻撃技にあまり恵まれないため、めざめるパワーで補うことが多い。  

きんぞくおん持ちで強いめざめるパワーを持ったサンダーが、私が知ってるなかで一番高値のつくポケモンだ。  

ただし、未だに本物だと信頼できるものをお目にかかったことはない。  

私が見たことがあるのは改造の疑いが高いものばかりだった。  

本物の、めざめるパワーひこうかめざめるパワーこおりを持った、ひかえめかおくびょうの金属音サンダーがいるなら、手に入らなくてもいい、一目見てみたいものだ。  

めざめるパワーの厄介なところは、ステータスみたいに数値が高ければいい、という連続したものではないので、妥協できるラインが存在しないことだ。  

タイプが違ったら、惜しいとかではなくてまったく意味がなくなってしまう。  

 

開けてみるまで特性がわからないDX産トゲキッスの罠や、零度スイクンばりに人気のエメラルド産の地球投げラッキー、図鑑特典加速アチャモと貴重なポケモンの話題は尽きないし、色孵化乱数の技術話やお洒落ボールの文化の話も面白いと思うんだけれども、いい加減すでに長すぎて読者が飽きると思うので、一旦この辺で切り上げることにする。  

ポケモンの他の話題はまた別の時にでも。

 

情報系のバイトの探し方

よく、バイトってどうやって探しましたか、という質問を受ける。  

そういうときのパターンはだいたい、

- 大学の勉強と両立できる範囲で週二ぐらいで通いたい

- 平日なら放課後か全休を利用して。休日もOK

- 勉強になることをさせてほしい。エクセルのデータ入力とかは嫌だ

- 給料はもらえたら嬉しいけどそんなに気にしない

 

みたいなことが多い。  

私自身がそんな気持ちで血眼になって探したからわかるのだが、この条件を満たすインターンシップやバイトは少ない。  

一番厳しいのは、勤務時間と勉強になるという点の両立にある。  

まず、基本的にIT企業はサーバー監視などの例外を除いて、休日やってない。  

そして、短時間でもやらせてもらえるものは、スキルを身につける必要なくすぐ仕事をはじめられる単純作業になりがちだ。  

勉強になりそうなバイトはだいたい週16時間からとかで、週10時間で働きたいというと、 

「今までの経験から、職場にいれる時間が短いとなると、どうしても社員とのコミュニケーションが不足してなかなか難しいんだよね……できたら週20時間ぐらい来てほしい」  

と渋い顔をされる。  

 

とはいえ、探せば学生の本業を尊重し、週10時間程度の勤務でも仕事が進められるようにサポートしてくれる企業はある。  

その代わり、経験、技術、実績、なんらかの形で、短時間の勤務で成果が出せる優秀さがあることを証明するものを要求される場合が多い。  

最終的には私は今知り合いのつてで東大の研究室でバイトしているわけだけれども、その過程でみつけた、私から見てよさげなバイト、インターンシップをご紹介しましょう。  

勉強になること優先でえらんでいるので、HTMLをコピペする仕事などは入ってない。  

お金稼ぐついでに勉強になったらラッキー、程度の場合はまた他の選択肢が候補に入ってくると思う。  

 

1. MSP(microsoft student partnership)

Googleインターンシップに行く手前、浮気するようでなんだか心苦しい気がして応募しなかったやつ。  

単なるエンジニアのバイトではなくエバンジェリスト的な仕事もあるらしく、その名の通り、ほんとに「仲間」になるっぽい?  

給与情報は特に見当たらなかったのでないのかな?  

その代わりMicrosoftの製品やサービスがいろいろ割引だったり無料で使えたりするらしい。  

内部情報は知らないけれども、わりと留学に行きます✨に共通するキラキラさを感じるので、好き嫌い別れそう。  

 

https://msdn.microsoft.com/ja-jp/microsoftstudentpartners.aspx:tltle

2. サイボウズのバイト

今働きやすい企業として話題のサイボウズ。  

やはり人気で、私が応募したタイミングでは募集を締め切ってた……残念……  

2018年10月時点でまだ締め切ってる様子。 

 インターンシップ/アルバイト | サイボウズ 採用情報(新卒・キャリア)

3. Acroquestの長期インターンシップ  

無給だけれども、教育に力を入れている企業で、一生懸命学生にとっても勉強になるように考えてくれようという姿勢を感じられる企業。  

機械学習とかを実用的に使ってる数少ないイケイケな企業だと思うのでその辺に興味があれば。  

場所が横浜で、私は「交通費も出してあげられないし、遠く(千葉)から来てもらうのは申し訳ないから……」と断られてしまった。  

発達障害の支援をするために開発したアクロノートという手帳が、発達定型問わず使いやすいと評判になった、発達障害に優しい会社。  

遅刻には優しくはない。  

新卒には技術力は問わないが、インターンは問うらしい。 

やや技術より経験重視に見えたので、研究で機械学習やったことあります、とかだと多分歓迎されると思う。  

そうでなければ、チュートリアル程度でいいので、chainerとかで自分でモデル一回作ってから採用試験を受けるとだいぶ違う気がする。  

週三って書いてあるけど、多分そこは融通効く風に見えた。  

 

[長期]社風体感インターン/学生向けイベント/採用情報 / 新卒採用サイト / Acroquest Technology株式会社

4. Donutsのバイト

インターンが上質だと評判の企業らしく、私が応募したときはOKを頂いたのだけれども、東大と悩んで東大にした。  

辞退したときも採用にかけたコストが無駄になったであろうに、快く応援してくれた。  

面接の時に業務の候補を説明して選ばせてくれたけれども、自由度と権限の大きめの、バイトというより新入社員的扱いだなと感じるプロジェクトだった。  

私の時は競プロのミニサイズみたいなWebテストを受けて、その後エンジニアと面接する流れだった。  

問題の難易度的には、多分配列やforループで躓いてるようだと厳しいが、その辺の基礎的なことをきちんと書けて、緊張せずに落ち着いて問題を整理できれば、特別特殊な能力は要求されない感じ。  

インターン・アルバイト採用:採用情報 | 株式会社Donuts

 

5. fixstars

この前の若手の会で知ったばかりでまだ業務内容の質などはよくわからないけど、とりあえず時給がよい。  

そしてコピペではなさそう。  

誰か説明会なり会社見学に行ったら、教育に力を入れているのか、自由度のあるプロジェクトなのか、教えて下さい。  

インターンシップ | フィックスターズ 採用情報

 

ちなみに私がやってるバイトに興味がある人は、まずは一度うちがやってる講座イベントに来てみてください。  

公開募集しない場合もあるので、私に「次やるとき誘ってください!!」と連絡しておくと確実です。  

他にもここよさげだよ、うちのバイトも載せてみたいなのあれば教えて下さい。  

 

 

追記  

ちなみに、InfrAというインターン専門就活サイトみたいなのがありまして、私が探したときはあんまり勉強になって短時間でも大丈夫なインターンはみつからなかったのですが、  

条件次第ではちょうどいいのがあるかもしれないので一応リンクを載せておきます

長期インターン・有給インターン募集情報を探すならInfrA [インフラ インターン]

情報科学若手の会はどこまで初学者へのハードルを下げられるのか

この三連休、情報科学若手の会にはじめて参加してきました。  

帰ってブログを書くまでが若手の会ですと言われてしまったので、捻り出します。  

多分主催側は自分がいかに若手の会でよいものを得たのかを書いて新規参入を増やしてほしいのだと思いますが、私はそんな宣伝を頼まれたものを素直に宣伝して自分のブログの信頼性を落としたくないので、そんなことはしません。  

  

まず若手の会とはなんぞや、ですが、情報科学に限らず、各学問分野に存在している、勉強会を指すようです。 

他の若手の会はよく知らないけど、少なくとも情報科学若手の会に関しては、せいぜい30代前半までのコンピューターサイエンスを学ぶ意欲のある人たちが集まって、いろんな参加者のプレゼンを聞く会のようです。  

「社会人にとってはアカデミアの空気を思い出す場所」と言ってた人もいましたし、スポンサー企業にとっては学生を自社のインターンに勧誘する場でもあり、学生や初学者にとっては人脈作りの場でもあります。  

情報処理学会の企画の一環のようですが、幹事がほぼボランティアのようで、母団体が強く影響力を持っているというより、幹事の権限が大きいように見えました。

 

私は名前を聞いたとき若くして業績を上げた人たちがお互いに人脈を作る場なのかと思ったのですが、そうでもないようで、参加費さえ払えば誰でも参加できます。 

あからさまに「初学者がなんでここにいんの?」みたいな空気を出してくることもありません。  

ただ、どうしてもエンジニアの性か、専門用語がわからなくても聞ける空気ではなく、わからない人は蚊帳の外でただ聞き手になるところはあった気がします。  

質問しやすい空気作りというのは難しいものですが、初学者も恥じることなく仲間の一員として対等に受け入れているのだと、質問する資格、LTする資格なんて概念はなく、誰でも質問してLTをしていいのだと伝えられたら初学者も萎縮させずに全体にとって実りある会にできるのではないかと思ったりしました。  

多分初学者でなくとも分野が違ったら素人みたいなものだから、バックグラウンド問わず、誰でも質問できた方が、誰にとってもいい会になるだろうと思います。  

インクルーシブであるかはさておき、情報科学界隈の人脈を作るにはオススメできます。   驚くべきことに、お酒NGの名札が用意されていて、お酒を断っても嫌な顔をされないどころか、最初からそもそもお酒を勧められずに断らずに済む仕組みがありました。  

なんて配慮のある世界だ。  

がっでむ。  

セクハラ等の不愉快なこともなかったし、女性であることに言及されることもありませんでした。  

よき。いいぞ。  

ただ、チームビルディングトレーニング的なノリで、チーム戦のクイズが強制参加でした。  

なんてことだ。  

コミュ障に優しくない。  

塩をかけられたナメクジがごとく死んでしまう。  

なにをそんなに大袈裟な、社会人になったら必要なんだから、いい練習になると思うよ、と思った読者の方々はきっと若手の会に行ってもストレスなく強く生きられると思います。  

そのまま強く生きてください。  

あ、それ、私も死ぬ、と思った人は一緒に頑張って生きていきましょう。  

一応最後のアンケートに見学アリにしてくださいと要望を書いておきました。  

採用されることを祈ります。  

その他なにか疑問があればお気軽に質問してください。  

ブログコメントは三ヶ月に一回ぐらいしか見ないので、TwitterのDMに投げてもらった方がリアクションが早いです。  

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