Google STEP インターンまとめ
コンフィデンスの都合上業務内容等については書けないので、採用システムや設備について紹介しようと思います。
Googleは、「Googleの財産は人材がすべて」という信念で、エンジニアを非常に大切にしている。
Vokersの働きやすい企業ランキングでずっと一位を守り続けているだけあって、設備についても制度についても、かいけつできる本質的でない問題で貴重な人材が辞めてしまうことないよう、それはそれは細かなところまで気を配ってくれている。
出産、子育て休暇、病気での長期入院、アレルギーや宗教にも対応した無料で美味しい社食、カスタマイズ性の高いデスク、それはもう宝物のように、自分でさえ気付いていなかったようなストレスまで取り除いてくれる。
それと同時に、採用にも非常にお金と時間をかけている。
優秀な人材を見つけ、Googleに興味をもってもらうこと(リーチアウトと呼ばれていた)も力を入れている。
びっくりするほど積極的で、私のお父さんなんかは「血眼になって探している」と表現していたけど、あながち間違いでもないと思う。
女性や身体障害者などのマイノリティへのリーチアウトは特に重視されていて、女子高生にオフィスツアーを提供するMind the Gapプログラムなど様々な活動が行われている。
私が今回参加したSTEPプログラムもマイノリティへのリーチアウトを目的とした活動のひとつで、学部生の女性と身体障害者を対象にした教育コースとインターンコースの二段組のプログラムだ。
STEPプログラムのインターンは通常のインターンとは区別されていて、SWEインターン(ソフトウェアエンジニアインターン)と呼ばれる通常のインターンの期間が三ヶ月が目安なのに対して、STEPインターンは二ヶ月と学部生が長期休暇を利用して参加しやすいよう短くなっている。
教育プログラムに参加した人は、STEPインターンを希望する場合面接を受ける。
そこで、インターンに参加してもお互い実りのある経験にできるだけの能力があると判断されて、受け入れてくれるホストも決まればSTEPインターンに参加することになり、そうでない場合は今回は見送り。
まだ学部生であれば、来年もう一度面接を受け直して挑戦することもできる。
GoogleはSWEインターンやフルタイムの採用の基準はマイノリティだからといって下げたりはしないと明言していて、STEPインターン卒業生がSWEインターンに応募した場合も通常のSWEインターンと同じ基準で選考される。
そして同様に、基準を越えていてホストマッチングできればSWEインターンに参加し、そうでなければまた来年応募することになる。
採用のプロセスが規格化されていないため複雑だけど、基本的になにかをしたからなにかができなくなる、ということはない。
例えば、学部三年生が、STEPインターンに行ったから次はSWEインターンに応募しなければならず次の年四年になったときに新卒に応募できないとか、一度STEPインターンを受けて落ちたからもうSTEPインターンには応募できないとか、そういう理不尽なことは起こらない。
逆に、なにかをしたからなにかができるようになる、ということもないのだと思う。
STEP教育プログラムを受けずにSTEPインターンにいきなり応募することもできた気がするし。
インターンに参加すると、「時間をかけて正確に能力を判断してもらえる」というメリットはあるけど、それで応募できなかったものに応募できるようになるとか、基準が下がるとかいうことは起こらない。
あと、インターン中に周囲から評価されるプレッシャーを受けるか、という心配については、少なくとも私はあまり気にならなかった。
もちろん、実際には評価されているわけだけれども、ホストはこちらが傷つくような攻撃的なフィードバックはしない。
なぜなら、こちらもホストのホストとしてのクオリティをフィードバックしているので、傷つくようなことを言ったらホストがGoogleに怒られるのだ。
Googleは、お互いに評価しあい、お互いそれを糧として真摯に受け止めるという文化を築こうとしていて、そのために、落ち着いてストレスなくフィードバックを受け止められるように、怯えたり傷ついたりしなくて済むように周りがサポートする文化がある。
Googleの設備については、実際に行って見てみるのがいいと思う。
お菓子やコーヒーサーバーが食べ放題使い放題のマイクロキッチンとか、ジム、音楽ルーム、数々の愉快でファンシーなデザインの会議室などなど、ありすぎてなにがなんだかよくわからない充実した設備がある。
ゲームルームとかいう、ボードゲームからスプラトゥーンからDDRから置いてある部屋とかもある。
二ヶ月いたけど未だに広すぎて設備を把握できてない。
オススメはお金を入れなくても飲み物が出てくる自販機。
当然いつでも誰でも入れるわけではないけど、オフィスツアーをする手段は多分たくさんある。
GoogleのファンをGoogleは大切にするので、見てみたいという人はなにかしらGoogleとコンタクトをとって相談してみたらいいと思う。