コンパクトでない空間

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ボストンという街

通りは片道4車線。両脇に立ち並んでいるのは赤煉瓦の建物たち。
街を大きく隔てるのはチャールズ川で、その向こうには大学都市、ケンブリッジが広がっている。

ここはアメリカ合衆国マサチューセッツ州のボストン。
MITやハーバードを代表とするたくさんの大学や研究所がひしめくアカデミックな町だ。

先週の木曜日の夕方にボストンに到着し、四泊五日の滞在を終えて、
今日の昼発の飛行機でニューヨークに移動しようとしているところだ。
その後ニューヨークには2週間滞在して、日本に帰る。

もともとは家族ぐるみの付き合いのある知り合いがニューヨークに新居を構えたので、
忙しい両親に代わって、時間のあまり余る大学生の私が一人で行ってくる、という話だったのだけれど、
ただ観光だけして帰るというのも趣味じゃないし、せっかくだから大学も見て回ろうと思い立って、
学科の先生にMITで研究をしていらっしゃる先生をご紹介いただけたこともあって、
ついでにボストンにも寄ってみることにした。

大学をめぐりつつ観光もしつつの旅の中、それはほんとうにたくさんの発見や新しい知識があったけれど、
全部紹介するには多すぎるので、特に印象に強く残った部分だけ紹介していこうと思う。

まず、いろんな大学の内部の人たちに出会って、忙しい中時間を割いていただいて、
いろんな話をしてくださったり、大学を案内してもらったりして、
本当にみなさん親切でどんな言葉でも感謝を伝えきれない。

お世話になった人たちは、
ボストンで数学かコンピューターサイエンスを研究しているという点は共通しているものの、
共通しているのはそこだけで、立場も年齢も家族構成もみんな違う。
統計的に意味のあるデータというにはあまりに少なすぎる、ほんの一部の断片でしかないけれど、
その人たちの生き様を少し垣間見させていただく中で、
ボストンで暮らし、大学に就職するとはどういうことなのか、
その人生になにが待ち受けているのか、少しではあるが知ることができたと思う。

一つの記事で伝えることができるとは到底思えないので、
何回かに分けて、私が見たこと、感じたこと、考えたことを書き記していきたい。

ボストンでの日程はざっくりとこんな感じだった。

  • 一日目 夜ボストンに到着
  • 二日目 MITを学科の先生にご紹介いただいたくみ合わせ論の先生と幾何学の先生に案内していただき、午後はMIT combinatorics seminarに参加
  • 三日目 科学博物館を見て回った後、日本で知り合ったコンピューターサイエンスの先生と夕食
  • 四日目 ハーバードを見て周り、ご紹介いただいたハーバードの先生のお話を聞いた後、組み合わせ論の先生に招待していただいて夕食。

ちなみに料理はどれも想像していたような「ザ・アメリカンフード」みたいなご飯ではなく、
日本のおしゃれなレストランと同じような素敵な料理(ただし量は多い)だった。

次回なにを書くかはまだ決めていないけれど、日本とアメリカの大学の違いとか、MITとハーバードの違いとか、 大学への就職はどんな点が評価されるだとか、そんなことを書くつもりでいる。