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コンパクトでない空間

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LPIC受験体験記

LPIC level1を受けてきた。

例によってIT系でない人向けに簡単に説明をすると、
LPICというのは、linux技術者認定試験の略で、
LPI(linux professional institute)が認定している資格である。
サーバー用のコンピューターには、普段個人用のパソコンによく使われるwindowsmacのOSではなく、
linux系のディストリビューションが使われることがある。
LPICではそのlinuxについての知識が問われる。
私が今回受けたのはLevel3まであるうちの一番基礎の部分であるLevel1。

というわけで、感想などぼんやりと書いておこうと思う。
先にことわっておくと、試験勉強をどのぐらいするといいのか、等の情報は、
この記事でメインに触れるつもりはないので、
試験対策サイト(ping-tなど)を参考にしてほしい。

資格試験を受けたというと、さぞ意識の高い人間かと思われるかもしれないが、
情けないことに意気込み高く未来に希望を持って受験を決意したわけではない。
受験の経緯はというと、IT系で働いている学科の卒業生の先輩に統計を教わっていたときに
「会社に資格取れって言われて、LPIC受けたいんだけど、一人で受けるの寂しいし勉強する気がしないから一緒に受けない?」
と声をかけられて、国際資格だから役に立つよだのなんだの勧誘され、
寂しがりな先輩に押されるがままに冗談半分で「受けるかー」とか言ってるうちに、
本当に受けることになってしまっていた、という調子である。
でも、サークルのWeb管理係の仕事に必要な知識だったとは思うし、
いろんな面で結果的に受けてよかったと思っている。

内容は、知識を問われるだけだし、
その知識も、確かにそれなりに量はあってなめてはかかれないんだけど、
すごくマニアックなものを聞かれたりするわけではない。
一言で感想をまとめるのであれば、基本的なことだからこそ、
重要な知識だなあと勉強していて思った。
LPIC試験対策本の大御所で、一般に「あずき本」と呼ばれている参考書は、
LPICを受けるつもりがないという人でもLinuxの勉強のために持っていたりするぐらい
Linuxの参考書として人気がある。
確かにディストリビューションの構造から各種コマンドからセキュリティから、
広い範囲を網羅していると思う。

↓あずき本

www.amazon.co.jp

ただし、LPIC Level1をとっただけでは、
じゃあサーバー運用してみてと言われてできるようにはならなさそうだ。
私自身、資格をとってなおサーバー運用がまともにできる自信がない。
LPIC level1で必要とされる知識は、本当の実践で使うものよりは、
基本的だし理論寄りだという印象を受ける。
例えば、サークルのサーバーで使っているdockerの知識なんかはまったく入っていないし、
USBのマウントひとつとっても、mountコマンドの記法はわかっても、
じゃあこのUSBのデバイスファイルはどこ?っていうのの調べ方はわからなかったりする。
実践でそこそこデキるようになるには、とにかく足りてない知識が多いし、
逆にアーキテクチャのセクションの1からディストリビューションを構築する方法や、
障害のある人のためのアクセシビリティなんかは、
LPICの範囲に入っているけど限られた人意外実際に使うことのない内容だと思う。

試験範囲を半分終えたところで、ちょうどサークルのサーバーが落ちて、
先輩に指導して貰いながら対応したことがあったのだけれど、
先輩に教えてもらわなければ、なにをしたらいいのかさっぱり見当もつかなかった。
もしかしたら、もっとパソコンに慣れていてセンスのある人ならすぐピンとくるのかもしれないけど、
それってやっぱりLPICの知識以外にセンスを培うための経験が必要だということだ。
ちなみに、原因はおそらくOSのアップデートのための更新のあと、
dockerが再起動していなかったことだろうということだった。
あの時は右も左もわからなかったけど、
最後まで試験を受けた今ならもう少しわかることがあるかもしれないので、
この記事では詳細には触れないけれど、
この件も時間があれば振り返って詳しく記事にしたいなと思っている。

話を戻すと、たとえいきなり実戦で出来るようになれなかったとしても、 こういう基礎的なところって大事じゃないかと私は思う。
基礎を理解していなくても、
経験からくるノウハウがあれば動いてしまうしできてしまうこともあるだろうし、
そういうノウハウの蓄積も馬鹿にできない財産だと思うけど、
やっぱり数学という純粋理論を専攻する立場として、
その根底を作っている仕組みっていうのを学ぶのも大切なことだと、
贔屓目かもしれないけど思っている。
先輩に教えてもらえば、コマンドやその結果の見方など、
「確かにこれLPICでやったな」という部分もたくさんあって、
同じ手順を覚えるにしても、そういう理屈が分かっていた方が習得が早いものだと思う。
少なくとも私はその方が早い。 Linuxディストリビューションについての全般的な知識を体系的に学ぶ機会って、 LPIC以外にはあまり聞いたことがない。 個々の知識やノウハウを詰め込む前に、基礎をまず学ぶことができたのは、
これからおそらくいろんな場面でLinuxに触れる際のいい土台となるだろうし、
いい機会に恵まれたな、先輩に誘ってもらえてよかったな、と思っている。

聞くところによれば、LPIC Level2はもう少し実践よりらしい。
そもそも今回Level1を受けたのも、Level1を取っていないとLevel2をとれても結局認定もでないらしいから、
という理由だったので、そのうちLevel2も受けようと思っている。